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2005年度
日本語教育分科会(学校運営)


 今年度、パラグアイ日本人会連合会教育推進委員会では、『能力ある教師に長く働いてもらうには?』、『日本語学校と教師に望むものは?』、『日系社会と地域社会における日本語学校の役割は?』など、日本語学校、日本語教師をとりまく多くの課題を、日系社会全体で考える勉強会として、日本語教育分科会『学校運営』を企画、開催しました。
 入植以来、連綿と受け継がれてきた各地の日本語学校は、少子化による生徒数の減少、教師不足など様々な課題を抱え、岐路に立たされています。学校関係者(教師)だけではなく、運営側である日本人会、文化協会、保護者の3者が顔を揃え、日本語学校のこれからについて、真剣に話し合いました。
 また、内容のある議論を促すために、ブラジルの日系社会と日本語教育に造詣が深い小松雹玄氏を講師として招き、『日本語教育の将来と学校運営〜ブラジルを例として〜』と題して、基調講演を行っていただきました。 


 
 ★分科会『学校運営』開催日程

開催日

開催場所

参加地区・学校

参加人数

10月26日
アスンシオン日会 アスンシオン日語校
アマンバイ日語校
日本パラグアイ学院
約40名
10月26日
ラ・コルメナ文協 ラ・コルメナ日語校
約25名
10月27日
ラ・パス日会 ラ・パス日語校
チャベス中央日語校
約30名
10月28日
ピラポ日会 ピラポ日語校
約30名
10月29日
エンカルナシオン日会 エンカルナシオン日語校
約25名
10月31日
イグアス日会 イグアス日語校
エステ日語校
約35名

 ★基本プログラム


小松講師

【前半】

   ●○●基調講演○●○
    『日本語教育の将来と学校運営』
      〜ブラジルを例として〜
   講師:小松 雹玄 氏

小松 雹玄 講師

【後半】

●○●実状報告○●○
日本語学校、運営母体(日会、文協)、保護者から

@「日本語学校が抱える一番の問題は何か。また、一番の成果は何か。」
A「能力のある教師に長く働いてもらう為に考えている事、または実施している事」
B「日本語学校と日本語教師に望む事は何か。」

●○●意見交換○●○
小松講師、報告者、参加者全員参加による意見交換

分科会風景
アスンシオンで開催した分科会の様子

 ≪各地の実状報告から(一部抜粋)≫

@日本語学校が抱える問題点と成果

  • 教師の定着率が悪い。
  • 教師を専門職としてみる環境が足りない。
  • 生徒の父母が3,4世となり、また、非日系の親も増え、対応が大変だ。
  • 新入生の日本語能力差が大きくなっている。
  • 非日系の児童生徒を受け入れたことで、非日系の親から、日本語学校は現地校で教えないことを教えてくれると感謝されている。
  • 日本語学校の卒業生が、社会に出て、様々な分野で活躍している。    など

A能力のある教師に長く働いてもらうために考えている事、実施している事

  • 少子化のため、授業料を倍額にし、運営の健全化と教師の待遇改善を試みた。
  • 教師の給与の引き上げを実施した。
  • 将来は、学校運営のための教育基金などを立ち上げたい。   など

B日本語学校と日本語教師に望む事

  • 日本文化を教えて欲しい。
  • 会話だけではなく、読み書きができるようにして欲しい。
  • 家と学校が連携して、子供の能力を引き出す教育を行っていきたい。
  • 子供の好奇心を刺激して、達成感が得られるような教育をして欲しい。    など

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    分科会『学校運営』を開催して・・・

  •  学校関係者、運営側、保護者三者がそれぞれの立場で、日本語学校について、その将来について意見を述べ合ういい機会になったと捕らえています。同時に、『学校のことは、学校に』という経営側の姿勢が浮き彫りになった分科会でもありました。各地区で、社会、経済、環境、そして、教師、運営者が異なるように、各学校の運営方法も異なって当然と考えます。他地区、他校の運営方法は参考にはなるでしょうが、それをそのまま別の地区が取り入れられるものではないと考えます。学校運営は、教師、運営者、保護者などが一体となって、地域全体で取り組むべき課題です。パラグアイ日本人会連合会では、日本語学校の目的は単に、日本語を教えることだけではなく、日系社会の後継者を育成することだと考えています。連合会、全パラグアイ日系人教育推進委員会では、今後も、それぞれの地区で独自の運営方法を考えるきっかけ作りをしていきたいと考えています。

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